一気に雪も降り全国的に冬になりつつありますね。

バックカントリーガイドの竹尾雄宇です。

前回のバックカントリーに必要な道具ご覧いただけましたか？

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ビーコンについて

今回はプローブについて紹介したいと思います。

プローブとは？

バックカントリーに馴染みのない方には聞いた事ないワードかもしれません。

一昔前はゾンデという方も多かったですが現在はプローブという呼称が主流な感じです。

どちらも同じものを指しています。

プローブ（英語）、ゾンデ（ドイツ語）です。

プローブの役目は人が雪崩で埋没してしまった際にどこに埋没しているかピンポイントで探しあてる道具です。

前回紹介したビーコンである程度場所を特定させます。　ビーコンでは100%ここの真下に人がいるというところまで特定は難しいです。

最後はアナログですがプローブで雪を刺してどこに埋没しているか確定させます。

他には目盛りが付いているので、積雪深や雪の積雪構造を見たりできます。

プローブの種類は？

全て同じに見えますが、長さや素材が違います。

プローブの長さ？素材？

現在国際的に長さ主流は270cmから300cmぐらいが推奨されています。

現在の救助の技術でこれぐらいの深さであれば窒息死するまでに助けられる可能性があるため、この長さを推奨しています。

では240cmはなぜ存在する？となりますが雪崩のリスクが低い登山者、単独で山に入る方、歩きながら頻繁に積雪構造をチェックする方は短い方が使い勝手がいい時があります。

滑り手の方は270cm以上がお勧めです。

素材は主にアルミかカーボンになります。

ある一定以上の力がかかるとアルミは曲がりやすいが折れにくい。　

カーボンは曲がらないが折れやすい。

しかし、余程の事がないと折れないので過度に気にする事はないと思います。

簡潔に軽さはカーボン、強度はアルミと覚えるといいかと思います。

他に気にするところは？

これはなるべくシンプルな構造をしているプローブを選びましょう。

雪崩が発生した状況時、グローブをした状態で簡単に扱えるものがベストです。

プローブには全て伸ばした時にロックがされる機能がついています。

今回紹介しているBCA社のプローブはグローブでワイヤーを引っ張るだけでロックも簡単に確実にできます。

太さ（径）が細過ぎるのも扱いずらく、固い雪に刺した時に強度の不安があります。

プローブに書かれている目盛りがあります。

何度も使っている人は目盛りが削れて読み取れない方もいらっしゃいます。

この目盛りは救助時には結構重要で、埋没者までの深さを知る上では欠かせないです。

BCAの300cm以上のプローブには目盛りが削らないようにレーザーで刻印されています。

結局どれがお勧め？

バックカントリー初級者やコストを抑えたい方はBCAのSTEALTH270

バックカントリー経験者、グループのリーダーになる方はBCAのSTELTH300かSTEALTH300carbon

もっと詳しく道具の事を聞きたい方はいつでもお問い合わせください。

私は長野県白馬村と岐阜県高鷲スノーパークでバックカントリーガイドをやっています。

番亭白馬

番亭高鷲

フィールドでもお会いしましょう！！